絵本と世界文学
絵本作家の長田真作さんとアメリカ文学者の都甲幸治さんをお招きして、『すてきなロウソク』(共和国)刊行記念トーク「絵本と世界文学」を4月4日(水)に開催します。
あのモンスターコミック『ONE PIECE』の絵本版『光と闇と:ルフィとエースとサボの物語』を刊行して、いまもっとも脚光を浴びている絵本作家、長田真作さん。
その記念すべき10作目が、共和国から1月に発売された『すてきなロウソク』です。
そこで今回はアメリカ文学者の都甲幸治さんをゲストにお招きして、絵本というジャンルを超えた、〈世界文学〉の視点から長田さんの作品を読んでみようというトークイベントです。
白と黒だけで構成された画面にうかぶ、とんがりあたまのパロムのロウソク。このロウソクの火がいろんな人の手にわたり、世界を照らすと……。
長田さんの『すてきなロウソク』は、不思議な読後感を呼びおこす傑作ですが、では、こうした表現は、文学なのでしょうか、それともアートなのでしょうか?
絵を見るだけなら、ことばを超えて世界に通用するのでしょうか?
そうしたテーマを、これまで〈世界文学〉の視点から多数の評論や翻訳を送り出してきた都甲幸治さんと一緒に、存分に語りあっていただきます。
2018年4月4日(水)午後6時半開場/午後7時開演
参加費1000円
ご予約・お問い合わせはinfo@readinwritin.net/電話03-6321-7798
長田真作(ながた・しんさく)
1989年、広島県生まれ。2016年より絵本作家としてデビュー。これまでに13作を発表しているほか、雑誌連載やアパレルとのコラボレーションなど、多岐にわたって活躍中。
近作に、『光と闇と:ルフィとエースとサボの物語』(集英社)、『ちなつくん』『ことはちゃん』(イースト・プレス)、『風のよりどころ』(国書刊行会)、『もうひとつのせかい』(現代企画室)などがある。
都甲幸治(とこう・こうじ)
1969年、福岡県生まれ。早稲田大学教授、翻訳家。「世界文学」を切り口に、わかりやすく明晰な批評・書評が、文芸誌や新聞でもつねに話題の気鋭のアメリカ文学者。
おもな著書に、『狂喜の読み屋』(共和国)、『21世紀の世界文学30冊を読む』(新潮社)、『世界の8大文学賞:受賞作から読み解く現代小説の今』(共著、立東舎)など。
おもな翻訳に、チャールズ・ブコウスキー『勝手に生きろ』(河出文庫)、ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(共訳、新潮社)、ドン・デリーロ『天使エスメラルダ 9つの物語』(共訳、新潮社)など多数。