『従軍中のウィトゲンシュタイン』語りえぬことを語る夜
『従軍中のウィトゲンシュタイン』(工作舎)の著者、谷賢一さんと、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』(書肆侃侃房)が好評の北村紗衣さんによる刊行記念トークイベントを開催します。
時は第一次世界大戦。若き日の哲学者ウィトゲンシュタインと、彼を取りまく5人の男たちの生と死をめぐる対話劇。
気鋭の劇作家・演出家の谷賢一さんの戯曲と語り下ろしをまとめた一冊です。
シェイクスピアや舞台芸術史の研究者として多くの演劇を観てきた北村紗衣さんは、舞台『従軍中のウィトゲンシュタイン』をご覧になって、その年のベスト3のひとつに推してくれました。
男だらけの戦場のドラマを、フェミニスト批評家の北村紗衣さんはどう見たのか?
今、この時代にシェイクスピアを上演する意味とは?
演劇人の谷賢一さんと、古典演劇の解釈や上演文化を研究する北村紗衣さんとの対話をぜひお聞きください。
日 時:2019年11月9日(土) 開場18:30/開演19:00
場 所:Readin’ Writin’ BOOK STORE(東京メトロ銀座線田原町駅徒歩2分)
参加費:1,500円
ご参加をご希望の方は、お名前、連絡先を明記のうえ、readinwritin@gmail.comまでお願いします。
谷 賢一(たに・けんいち)1982年、福島県生まれ。千葉県育ち。劇作家・演出家・翻訳家。明治大学演劇学専攻。在学中にイギリス留学し、ケント大学演劇学科に学ぶ。主宰劇団DULL-COLORED POP(ダルカラードポップ)で文学性や社会性の強いテーマをポップに表現する。2016年、セゾン文化財団ジュニア・フェローに選出。2019年夏、『福島三部作』を一挙上演して1万人を動員。2019年12月に神奈川芸術劇場で『マクベス』を上演予定。
北村紗衣 (きたむら・さえ) 1983年、北海道士別市生まれ。東京大学の表象文化論コースにて学士号と修士号を取得後、2013年にキングズ・カレッジ・ロンドンにて博士号を取得。武蔵大学准教授。専門はシェイクスピア、舞台芸術史、フェミニスト批評。著書に『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち―近世の観劇と読書』(白水社、2018)、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』(書肆侃侃房、2019)、訳書にキャトリン・モラン『女になる方法―ロックンロールな13歳のフェミニスト成長記』(青土社、2018)など。