2019年10月04日

『朝鮮学校の教育史――脱植民地化への闘争と創造』発売記念ブックトーク 「脱植民地化のあり方を朝鮮学校から考える」

朝鮮学校は在日朝鮮人がその子弟を朝鮮人として育てるために、築き守り続けてきた学校です。

それは植民地支配以来つづく日本の同化政策との闘いであると同時に、朝鮮民主主義人民共和国から離れた環境での在日朝鮮人の教育の創造でもあります。

 本書は、朝鮮学校の教育をめぐる闘争と創造の歴史の中に、在日朝鮮人の脱植民地化のありようを見出すものです。

 ブックトークでは、社会学者の梁聡子さんを聞き手に迎え、著者が書籍の中に入れることができなかった内容などを織り交ぜながら、本書の意義を語ります

日 時:2019年11月1日(金)開場18:30/開演19:00

場 所:Readin’Writin‘ BOOKSTORE(東京メトロ銀座線田原町駅近く)

参加費:1000円

ご参加をご希望の方は、お名前、連絡先を明記のうえ、readinwritin@gmail.comまでお願いします。

呉永鎬(お・よんほ) 1984年、東京都生まれ。幼稚園から大学まで朝鮮学校に通う。 2015年、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士論文『1950~60年代における朝鮮学校教育史』で、博士号(社会学)取得。現在は、世界人権問題研究センター専任研究員。専攻は教育史、教育社会学。共著に、額賀美紗子・芝野淳一・三浦綾希子編『移民から教育を考える――子どもたちをとりまくグローバル時代の課題』(ナカニシヤ出版)、木村元編『境界線の学校史(仮)』(東京大学出版会、近刊)

梁聡子 専門は、社会学・ジェンダー・フェミニズム研究、社会運動論。多摩美術大学、早稲田大学他非常勤講師。研究課題は、ポストコロニアル社会における植民地主義残滓のフェミニズム(旧宗主国と被植民地国におけるフェミニズムの権力関係)。事例として、リプロダクティブヘルツライツ、在日朝鮮人女性のアクティビズム、日本軍性奴隷制問題・解決運動から考察。アジア女性資料センター、ふぇみ・ゼミ、在日朝鮮人人権協会性差別撤廃部会などでも活動。在日朝鮮人3世である。

2019.10.04. | Posted in news