2020年08月19日

【終了しました】連続トークイベント「いつもより具体的な本づくりの話を。」第3回ゲスト:松尾亜紀子さん(エトセトラブックス)

この先、これまでの出版業界が壊れることが確実な2020年だからこそ、「業界」の話ではなく具体的な本づくりの現場の話が聞きたいし、したい、と思いました。

つまり、この会では大きな話はNGです。日々の本づくりの小さなこだわりに着目して、そこをぐぐーっと掘り下げていきます。

具体的に言うと、「いつも良い本・雑誌を作っているなあ」と私(=百万年書房・北尾修一)が注目している編集者を毎月ゲストに迎えて、その仕事のディテールに着目し、同業者だからこそできる質問をぶつけて、実践的な本づくりのテクニックを聞き出す会にします。

同じ映画を観ても実際に映画を撮っている人じゃないとわからない楽しみ方や、同じ料理人じゃないと気づかないシェフのこだわり、そんなものはどの職種にもきっとありますが、その編集者ヴァージョンみたいな会になれば、と考えています。

毎回のゲストや取り上げる本は「現役」「現在進行形」がマストです。私の中でレジェンドとなっている編集者や過去のベストセラーはいくらでも思いつきますが、今回のシリーズでは外します。

つまり、結果として現役編集者の人たちが翌日から仕事に役立つ話が聞ける会になるのではないかな、と。

ただし、その結果、「プロ編集者限定」「一見さんお断り」の会になるとは考えていません。著者、デザイナー、校正者として本づくりに関わりたい人や、将来編集者を目指す人にとっても、この会で交わされる実践的な話はヒントになるはずです。

で、最後に。 これは個人的なことですが、ひとり出版社なんか立ち上げてしまったもので、最近は資金繰りや在庫の数を考えることの方が多くなりつつある今の私にとって、結果的にこれが月に一度のリフレッシュ&友だちづくりの機会になるといいなー、という「一石二鳥」も密かに狙っています。

聞き手:北尾修一(百万年書房代表)

ゲスト:松尾亜紀子(エトセトラブックス代表)

日 時:2020年9月22日(秋分の日)開場1830/開演1900

会 場:Readin’Writin‘ BOOKSTORE(東京メトロ銀座線田原町駅徒歩2分)

参加費:1500円

ご参加をご希望の方は、お名前、連絡先を明記のうえ、readinwritin@gmail.comまでお願いしします。

なお、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、くれぐれも万全な体調にて、お越しくださいますようお願い申し上げます。

松尾亜紀子(まつお・あきこ) 編集プロダクションを経て、河出書房新社に15年間勤務。同社では田房永子『ママだって、人間』、北原みのり『日本のフェミニズム』、堀越英美『不道徳お母さん講座』、フレミング『問題だらけの女性たち』(松田青子訳)、オルダーマン『パワー』(安原和見訳)などフェミニズム、ジェンダー本を編集担当、2018年12月にフェミニズム専門出版社エトセトラブックスを設立する。翌年5月に、フェミマガジン「エトセトラ」創刊。刊行書に、牧野雅子『痴漢とはなにか 被害と冤罪をめぐる社会学』、短篇読み切りシリーズのウルフ『ある協会』(片山亜紀訳)。2020年もマチャド『彼女の体とその他の断片』(小澤英実・小澤身和子・岸本佐知子・松田青子の共訳)を皮切りに、長田杏奈責任編集「エトセトラ」VOL.3、『フラワーデモを記録する』、ベル・フックス『フェミニズムはみんなもの 情熱の政治学』(堀田碧訳)、笙野頼子『水晶内制度』などを刊行。

2020.08.19. | Posted in news