【終了しました】『スポーツ人類学』(共和国)刊行記念トークイベント スポーツ、セックス、ジェンダー、セクシュアリティー
ゲスト:稲葉佳奈子(成蹊大学)&川島浩平(早稲田大学)
司 会:石井昌幸(早稲田大学)
「女性は、社会のあらゆる局面でスポーツする権利をもとめて大きく前進を遂げてきたが、西洋社会でのスポーツは、なお男性の嫉妬心によって守られたジェンダー化された舞台である。その理由は、ヨーロッパと北米のスポーツの歴史に求めるべきだ。そのようなジェンダー化はそこで始まり、世界各地に輸出されたのだから」――本書より
最近も反黒人差別を闘うテニスプレイヤー大坂なおみ選手の姿勢が報道され、毀誉褒貶を巻き起こしました。
スポーツがわたしたちの社会や日常にとって極めて重要な意味をもつだけに、ジェンダー、人種、あるいは五輪をはじめメガイベントの是非など、さまざまな局面で生じる「問題」が、連日のように話題になっています。
そこで今回は、スポーツをめぐって人類学の立場から多角的にアプローチしたニコ・ベズニエ他『スポーツ人類学』の刊行を記念して、「スポーツとジェンダー」を中心に、訳者やゲストたちと考えます。
スポーツはなぜいまだに「男の領域」なのか。「女性選手」の置かれている現状は……など、具体的なテーマやエピソードを中心に、開催の可否が注目されている東京オリンピックなども視野に入れた「スポーツの現在」を語ります。
日 時:2020年11月8日(日)18時00分開場/18時30分開演
会 場:Readin’ Writin’ BOOK STORE
参加費:1500円
※会場参加は20人です
ご参加をご希望の方はhttps://readinwritin201108.peatix.com/viewからお願いします。
川島浩平(かわしま・こうへい) 早稲田大学スポーツ科学学術院教授。1961年、東京都に生まれる。ブラウン大学大学院歴史学研究科博士課程修了。博士(アメリカ都市史)。専攻はスポーツ史、アメリカ研究。著書に『人種とスポーツ』(中公新書)などがある。
稲葉佳奈子(いなば・かなこ) 成蹊大学文学部准教授。1973年、東京都に生まれる。筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程修了。博士(学術)。専攻はスポーツ社会学。共著に『日本代表論』(せりか書房)などがある。
石井昌幸(いしい・まさゆき) 早稲田大学スポーツ科学学術院教授。1963年、島根県に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程単位取得退学。専攻はスポーツ史、国際スポーツ文化論。共著に『スポーツの世界史』(一色出版)などがある。