2022年05月27日

【終了しました】『学びの本質を解きほぐす』(新泉社)著者・池田賢市さんと考えるジェンダー教育①「「ジェンダーフリー」バッシングを経て、学校現場ではどんなジェンダー教育が行われているのか?」

昨年4月に新泉社から出版された『学びの本質を解きほぐす』の著者・池田賢市さん(中央大学教授)が、毎回様々なゲストと一緒に日本の教育の問題点、課題について考えるトークイベント、第5弾のテーマは「ジェンダー教育」です。

今回の対談のご相手は、現役の小学校の養護教師である森千秋さんにお願いしました。

約20年前、「ジェンダーフリー」という言葉が学校現場だけでなく、行政でも広く使われていました。この言葉は、「社会的性差(ジェンダー)の押し付けから自由(フリー)になる」という意味の和製英語ですが、特に性教育現場において使われてきました。

それが、突然、世間からバッシングを受け、あっという間に日本では「ジェンダーフリー」という考え方も性教育も、学校から消えていきました。

ところが、近年の#MeTooやLGBTQといった運動の世界的な広がりが、日本の教育現場にも影響を与え始めているようです。

日本社会のジェンダーギャップ解消、SDGs実現のために、教育現場では何が行われているのでしょうか。今回も大いに語り合っていきましょう!

著者からのコメント

学校は「男女の別」がかなり見えやすい形で強調される場所だといわれますが、皆さんいかがでしょうか。経験を振り返ると、確かにそうだったなぁと思われるのではないでしょうか。思い出に浸る前に、ちょっと考えてください。実は、そこに強烈な差別の根っこが隠されていたといわれると、どうでしょうか。

今日、グローバル化といわれる社会現象の中、さまざまな場面で「多様性」が謳われています。男女という「性別」も例外ではなく、グラデーションとして捉えるべきだともいわれます。確かに、身体的な「ちがい」はあるといえます。しかし、そこに「意味」を与える行為が伴うとどうでしょうか。社会的に作り上げられていく「男らしさ・女らしさ」の姿が見えてきませんか。それは学校教育においては、ごく自然になされています。ジェンダーとは、まさにこのような意味付与のあり方を問題にしていく考え方です。

今回から、ジェンダーと教育との関係を3回にわたって考えていきたいと思います。

まず第1回として、小学校の保健室の現場から見えてくる子どもたちの様子を手掛かりに、「性」をめぐってどんな問題が起きているのか、具体的に確認していきたいと思います。

皆さん、ぜひ、自分自身の学校時代を重ねながら考えてみてください。

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 概 要

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日 時:2022年7月2日(土)18:30開場/19:00開演
    当日、開演前にzoomのURLをメールまたはPeatix DMにてお送りいたします。
    1週間のアーカイブ配信あり。開催日の翌日以降、準備でき次第メールにてアーカイブ視聴URLをお送りします。

会 場:Readin’ Writin’ BOOK STORE(東京メトロ銀座線「田原町」徒歩2分)

参加費:1,500円(会場参加、オンライン参加とも)

ご参加をご希望の方はhttps://readinwritin220702.peatix.com/viewまでお願いします。

※会場で開催し、オンラインでの同時配信を予定しています。ただし、状況により登壇者の移動に困難が生じた場合などは、延期、オンラインのみでの開催となる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

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 登壇者プロフィール

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池田賢市(いけだ けんいち)


1962年東京都足立区生まれ。筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得中退後、盛岡大学および中央学院大学での講師・助教授を経て、現在、中央大学(文学部教育学専攻)教授。博士(教育学)。大学では、教育制度学、教育行政学などを担当。専門は、フランスにおける移民の子どもへの教育政策および障害児教育制度改革の検討。1993~94年、フランスの国立教育研究所(INRP、在パリ)に籍を置き、学校訪問などをしながら移民の子どもへの教育保障のあり方について調査・研究。共生や人権をキータームとして研究を進めている。著書に、『フランスの移民と学校教育』(明石書店)、『教育格差』(共編著、現代書館)、『「特別の教科 道徳」ってなんだ?』(共著、現代書館)、『人の移動とエスニシティ――越境する他者と共生する社会に向けて』(共編著、明石書店)など。



森 千秋(もり ちあき)

養護教諭として中学校に8年間、小学校には29年間勤務し現在に至る。30年前、性教育を学校研究や養護教諭の研究会で取り組んだことをきっかけに、そのベースとなる女性学を勉強しようと1997年に1年間オープンカレッジに通う。そこでは「自分らしく、しなやかに、したたかに生きることの大切さ」を学んだ。「その時の学びは私の子どもへの向き合い方に大きく影響した」。養護教諭の仕事は「子どもたちが健康に生きる権利を守ることである」という思いで、日々保健室で子どもたちを迎えている。

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 配信について

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オンライン配信は、ZOOMを利用しておこないます。
Zoomアプリをインストールしインターネットに接続したPC、スマホ、タブレットなどをご用意ください。
当日、開演前にPeatixのDMおよび、お申し込みの際にご入力いただいたメールアドレスへミーティングルームへの招待URL、パスワードなどをお送りしますので、そちらからご参加ください。

なお、機材トラブル等で開始時間が遅れることがございます。また配信が不可能な状態になった場合は、終了後に録画を共有する形で対応させていただきます。あらかじめご了承のうえお申し込みください。

2022.05.27. | Posted in news