2024年12月14日

【有元健×挽地康彦】『移民都市』―移民たちの声に耳を傾ける―

世界中で排外主義が渦巻いている。
まっとうな市民であると自負する人々の口からは、容赦なく移民嫌悪、移民排除の言葉があふれだす。
国境を越える人間の移動は厳しく管理されるべきであり、諸々の権利を与えられるのは、すなわち生きうる生活を享受できるのは“自国民”だけで十分だと唱えられる。
私たちはそんな時代を生きている。

だが『移民都市』(人文書院)の著者の一人レス・バックはいう――ロンドンはそもそもの初めから人々とモノの国境を越えた移動によって形成された都市だった、と。テムズ川の流れに沿って政治的、軍事的、経済的に人々が流出し、そして他の土地の人々が流入しながら、この都市は育まれてきたのである。いまそこに移民たちがいるのはかつて(そしていまも)イギリスが他国に進出していったからである。そしていまや移民たちはロンドンの都市機能を維持する重要な役割を担っているのだ。本書はこうした移民たちの目にはロンドンという都市がどのように見えているのかを描いたエスノグラフィーである。本書を通じて移民たちの経験を共有しながら、差異とともに生きていく方法を考えてみませんか。

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 概 要

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日 時:2025年1月26日(日)18:30開場/19:00開演

    当日、開演直前にzoomのURLをメールまたはPeatix DMにてお送りいたします。
    1週間のアーカイブ配信あり。開催日の翌日以降、準備でき次第メールにてアーカイブ視聴URLをお送りします。

会 場:Readin’ Writin’ BOOK STORE(東京メトロ銀座線「田原町」徒歩2分)

参加費:1,000円(会場、オンラインとも)

ご参加をご希望の方はhttps://readinwritin250126.peatix.com/viewよりお願いします。

※会場で開催し、オンラインでの同時配信を予定しています。ただし、状況により登壇者の移動に困難が生じた場合などは、延期、オンラインのみでの開催となる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

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 著者プロフィール

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レス・バック(Les Back)

グラスゴー大学社会学部教授。イギリス社会における人種主義や排外主義を鋭く批判し続けてきた。邦訳書に『耳を傾ける技術』(有元健訳、せりか書房)がある。


シャムサー・シンハ(Shamser Sinha)

サフォーク大学法学・社会学部上級講師。専門は人種と人種主義、ポストコロニアル研究、若者研究。青少年の成長や社会関与を支援するユース・ワーカーとしても活動し、プロの劇作家でもある。


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 登壇者プロフィール

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有元 健(ありもと たけし)

国際基督教大学教養学部アーツ&サイエンス学科上級准教授。専門はカルチュラル・スタディーズ、身体文化論。共著書に『日本代表論』(せりか書房)、『メディア論の冒険者たち』(東京大学出版会)など。翻訳書にレス・バック『耳を傾ける技術』(せりか書房)がある。

挽地 康彦(ひきち やすひこ)

和光大学現代人間学部人間科学科教授。NPO法人「移住者と連携する全国ネットワーク(移住連)」編集部を兼任。専門は社会学、移民研究、カルチュラル・スタディーズ。共著書に『非正規滞在者と在留特別許可――移住者たちの過去・現在・未来』(日本評論社)、『入管問題とは何か』(明石書店)など。

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 配信について

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オンライン配信は、ZOOMを利用しておこないます。
Zoomアプリをインストールしインターネットに接続したPC、スマホ、タブレットなどをご用意ください。
当日、開演前にPeatixのDMおよび、お申し込みの際にご入力いただいたメールアドレスへミーティングルームへの招待URL、パスワードなどをお送りしますので、そちらからご参加ください。

なお、機材トラブル等で開始時間が遅れることがございます。また配信が不可能な状態になった場合は、終了後に録画を共有する形で対応させていただきます。あらかじめご了承のうえお申し込みください。

2024.12.14. | Posted in news