about

エッセイストの松浦弥太郎さんは自著「この店、あの場所」(マガジンハウス、2015年)で書いている。
「いい街にはいい本屋がある」と。
言い換えるなら、「いい本屋」があることが「いい街」の条件なのかもしれない。
資本に支えられたチェーン系書店に押され、街中にある昔ながらの本屋が姿を消している。

その一方で、独立系と呼ばれる個人経営の本屋が各地で生まれている。
本屋を始めることが目的ではない。「小商い」のライフワークとして10年、20年と続けていくことに意味がある。

あの店が近所にあってよかった、あの店があるから浅草・田原町で暮らしてみたいと思われるような個人店を目指したい。
情熱と覚悟を持って。

2017年4月
店主  落合 博