2020年02月13日

ルース・ベネディクト『レイシズム』刊行記念トークイベント 「海外にルーツを持つひと」に精神医療はどう接してきたか、メディアはどう報道してきたか

日本論の古典である『菊と刀』は、 太平洋戦争を有利にするために、 そして戦後日本の占領政策を円滑にすすめるために、 アメリカ政府が文化人類学者ルース・ベネディクトに書かせたものでした。ここまではよく知られていることかもしれません。

しかし、『菊と刀』とほとんど同時期、 ベネディクトがもう一冊の著作を発表していることはあまり知られていないようです。 それが今回新しく訳出された『レイシズム』(講談社学術文庫)です。

この本には、 民族ごとに優劣があるという偏見がどうして生まれるのか、 「国」が違うとどうして私たちは対立するのか、 そしてそこから利益を得ているのは一体誰か、その問いと答えが丁寧に記されています。

今回のトークイベントでは、 『レイシズム』の翻訳者である阿部大樹さん(精神科医)が翻訳にいたるまでの経緯、 そして精神科医療の視点からみた「ハーフ」の子供たちについて、 特に家族関係にある独特のニュアンスや、思春期の課題として表れてくるものについて語ります。

次に、小林さやかさん(NHK社会部記者)がこれまでの取材経験から、 メディアがこれまで海外ルーツを持つひとたちをどう報道してきたか、 その構造やこれからの課題について語ります。

最後に、オリンピックやこれからの社会の多国籍化によって私たちがどう変わっていくことができるか、フリートークを通して考えてみたいと思います。

日 時:2020年4月19日(日)開場10:30/開演11:00

会 場:Readin’Writin’ BOOKSTORE(東京メトロ銀座線田原町駅徒歩2分)

参加費:1500円

ご参加をご希望の方は、お名前、連絡先を明記のうえ、readinwritin@gmail.comまでお願いします。

阿部大樹(あべ・だいじゅ) 1990年新潟生まれ。精神科医。2014年に新潟大学医学部卒業後、松沢病院を経て、現在は川崎市立多摩病院神経精神科長。訳書にH.S.サリヴァン著『精神病理学私記』(須貝秀平と共訳)

小林さやか(こばやし・さやか) 大学卒業後、2007年にNHK入局。北九州放送局、福岡放送局などを経て現在は厚生労働省の取材を担当。 主な取材テーマは女性と子どもの他、マイノリティの人権。社会課題の解決と政策決定プロセスにも関心がある。 福岡局時代に引き揚げ者の旧ソ連兵からの性被害と国の超法規的な中絶処置を取材したことをきっかけに、今に続く差別問題の取材を行っている。 年少〜小2の三児の母。 

2020.02.13. | Posted in news