2021年08月31日

「潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景」 刊行記念トークイベント

東日本大震災直後に被災地に入り、現地に居を構えながら約10年にわたって被災した人々の声を拾う活動を続けてきたジャーナリスト矢田海里。その活動を通して吉田浩文という遺体引き上げダイバーと出会うことになる。

海難事故、入水自殺、人命救助、数々の潜水活動を震災前から続けてきた、吉田浩文の苦闘を描くノンフィクション作品「潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景」(柏書房)が刊行されたことを記念し、著者・矢田海里のトークイベントを開催します。

トークイベントでは、遺体引き上げダイバーの存在や取り巻く環境、また遺体引き上げを依頼する家族の姿・心情を取りあげて、「生と死」を考える一つの機会になればと考えています。

みなさまのご来場お待ちしております。

日 時:2021年10月2日(土)18:30開場/19:00開演
参加費:1,500円
定 員:10人(リアルのみ。オンライン配信はありません)

ご参加をご希望の方はreadinwritin@gmail.comまでお願いします。

『潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景」(柏書房) 

1996年の依頼を皮切りに、これまでに100件以上の海難事故、入水者の捜索・遺体引き上げに従事してきた民間のプロダイバー・吉田浩文。

海底という極限の状況下での孤独な作業、引き上げの現場で目にしてきた人間の生と死、そして2011年3月11日の東日本大震災、自らも被災する中での津波の濁流からの救助活動と行方不明者の捜索―

三代続くダイバーの家系に生まれ、海底という闇黒の世界で遺体引き上げ・人命救助に携わってきた男に、気鋭のノンフィクション作家が密着取材、死者たちが残していった無念や未練、遺族たちの抱える複雑な心情、遺体引き上げ人としてのプライドと失意など、多様な人間ドラマを描き切る。

東日本大震災という未曽有の天災から10年という「一つの区切り」を迎える今、死者たちへの想いはいかにあるべきか、残された者たちの悲しみと復興の姿はどうあるべきか、一人の潜水士の苦闘を通じて改めて問い直す渾身のドキュメント!

矢田海里(やだ・かいり)  1980年、千葉県市川市生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。在学中、イラク戦争下のアメリカ合衆国を自転車横断しながら戦争の是非を問うプロジェクト“Across-America”を行い、この体験を文章にまとめた『アクロス・アメリカ』を執筆、雑誌『かがり火』に連載。また2011年以降、マニラのストリートに暮らす人々を見つめるドキュメントの制作にも着手。以降、人の内面の光と影を追いながら取材活動を展開。東日本大震災直後に現地入りし、現地に居を構えながら被災した人々の声を拾う活動を続けるうち、本書の主人公・吉田浩文と出会い、その活動を取材することとなる。ユネスコなどと共同し、全国で震災写真展開催。放送批評雑誌『GALAC』に「東北再生と放送メディア」連載。スポーツ・冒険マガジン『ド級!』でエクストリーマーの一人に選ばれる。

2021.08.31. | Posted in news