2021年10月20日

【終了しました】平山亜佐子『問題の女 本荘幽蘭伝』(平凡社)刊行記念トークイベント「問題の女の謎に迫る 本荘幽蘭の裏おもて」

平山亜佐子『問題の女 本荘幽蘭伝』(平凡社)の刊行を記念して、著者の平山亜佐子が近現代日中関係をご専門とする関智英先生をお迎えし、司会に吉川浩満さんをお招きしてトークイベントを開催します。
新聞記者、保険外交員、ホテルオーナー、女優、辻占いの豆売り、日本語教師、活動弁士、講談師……転職50回以上、50人近い夫を持ち120人以上と交際し、日本列島、中国大陸、台湾、朝鮮半島、東南アジアに神出鬼没、明治・大正・昭和を駆け抜けた毛断(モダン)ガールの本家本元、本荘幽蘭。
そんな彼女を追い回したマスコミがつけたあだ名は「問題の女」。
今、あらためて本荘幽蘭を「問題の女」として捉えるとき、急速に近代化する日本の教育環境、政治思想、宗教観、ジェンダー観など現代にも繋がる様々な問題意識を喚起する女として立ち現れる。
当時だれもが知っていたのに、今では忘れ去られている本荘幽蘭が突きつけた問題とは一体何だったのか。
また、彼女は何を目的に行動していたのか。
行方がわからなくなった太平洋戦争中の彼女の活動を含め、本荘幽蘭の裏表を大いに語ります。

日 時:2021年11月7日(日)18:30開場/19:00開演

会 場:Readin’Writin’BOOKSTORE

参加費:1500円(会場参加、オンライン参加とも)

ご参加をご希望の方はhttps://readinwritin211107.peatix.com/viewよりお願いします。



平山亜佐子(ひらやま・あさこ) 挿話蒐集家、著述業、デザイナー。教科書に載らない女性の生き方の調査を得意とする。著書『問題の女 本荘幽蘭伝』(平凡社)、『戦前尖端語辞典』(編著、左右社)、『明治大正昭和 不良少女伝 莫連女と少女ギャング団』(河出書房新社)ほか。

関智英(せき・ともひで) 津田塾大学准教授、公益財団法人 東洋文庫 研究部奨励研究員。専門は近現代日中関係。著書『対日協力者の政治構想―日中戦争とその前後』(名古屋大学出版会)、『日中戦争期「対日協力政権」』全10巻(監修、ゆまに書房)、『離散と回帰―「満洲国」の台湾人の記録』(解説、東方書店)ほか。

吉川浩満(よしかわ・ひろみつ) 文筆業、編集者。著書『理不尽な進化: 遺伝子と運のあいだ』(朝日出版社)、『理不尽な進化 増補新版 ――遺伝子と運のあいだ』 (ちくま文庫)、『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』 (河出書房新社)ほか。

2021.10.20. | Posted in news