2022年09月20日

【終了しました】『入管問題とは何か』刊行記念トークイベント〈密室の人権侵害〉に終止符を打つために

スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの死亡事件などを通じて、昨今、入管収容施設の暴力性がたびたびニュースで取り上げられるようになりました。
しかしながら、入管問題は今に始まったことではありません。いつ、誰によって入管はできたのか。これまでどんなことが起き、支援者はいかに向き合ってきたのか。そして現在は誰がどのように苦しんでいるのか。
歴史的経緯もふまえた全体像を捉えることでこそ、入管収容施設という密室における数々の事件の真実や、当局が再び国会に上程しようとしている入管法改定案の意図が見えてきます。そして、これらを理解することで、密室の暴力性をどのように変えるべきかという方向性が見えてくるはずです。
このイベントでは書籍『入管問題とは何か』(明石書店)の章執筆者に下記の順番でお話を頂きます。

前半:児玉晃一さんと高橋徹さん
後半:周香織さんと木村友祐さん

司会はいずれも鈴木江理子さんです。また前半と後半の間には、現在ヘルシンキにお住まいの朴沙羅さんにもオンラインでご参加頂く予定です。
これだけ幅広い視点から入管問題が語られるのはなかなかない機会かと思います。ぜひ奮ってご参加ください。

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 概 要

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2022年10月16日(日)開場18:30/開演19:00
    当日、開演直前にzoomのURLをメールまたはPeatix DMにてお送りいたします。
    1週間のアーカイブ配信あり。開催日の翌日以降、準備でき次第メールにてアーカイブ視聴URLをお送りします。

会 場:Readin’ Writin’ BOOK STORE(東京メトロ銀座線「田原町」徒歩2分)

参加費:1500円(会場、オンラインとも)

ご参加をご希望の方はhttps://readinwritin221016.peatix.com/viewよりお願いします。

※会場で開催し、オンラインでの同時配信を予定しています。ただし、状況により登壇者の移動に困難が生じた場合などは、延期、オンラインのみでの開催となる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

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 登壇者プロフィール

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【司会】
鈴木江理子[編著者・はじめに・第1章担当]
国士舘大学文学部教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。NPO法人 移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)共同代表理事、認定NPO法人 多文化共生センター東京理事等を兼任。移民政策や人口政策、労働政策を研究するかたわら、外国人支援の現場でも活動。主著に『日本で働く非正規滞在者―彼らは「好ましくない外国人労働者」なのか?』(明石書店、平成21年度冲永賞)、『非正規滞在者と在留特別許可―移住者たちの過去・現在・未来』(共編著、日本評論社)、『東日本大震災と外国人移住者たち』(編著、明石書店)、『新版 外国人労働者受け入れを問う』(共著、岩波書店)、『アンダーコロナの移民たち―日本社会の脆弱性があらわれた場所』(編著、明石書店)など。


【前半】
児玉晃一[編著者・第6章・あとがきにかえて担当]
弁護士。全件収容主義と闘う弁護士の会「ハマースミスの誓い」代表。入管問題調査会代表。移民政策学会常任理事。元日本弁護士連合会理事。東京弁護士会外国人の権利に関する委員会委員長、関東弁護士会連合会外国人の人権救済委員会委員長を歴任。主著に『難民判例集』『コンメンタール出入国管理及び難民認定法2012』(編著、現代人文社)、『外国人刑事弁護マニュアル」(共著、現代人文社)。論文に「『全件収容主義』は誤りである」(大橋毅弁護士と共著。『移民政策研究』創刊号)、「恣意的拘禁と入管収容」(『法学セミナー』2020年2月号)など。2021年4月21日には、衆議院法務委員会に参考人として出席し、入管法改定案反対の立場から意見を述べた。その他の経緯について詳しくは「あとがきにかえて」を参照。


高橋徹[第3章担当]
1987年、寿・外国人出稼ぎ労働者と連帯する会(カラバオの会)設立に関わる。1995年、入管問題調査会の発足を呼びかけ。1995年ごろから移民の子どもたちの支援開始。認定NPO法人 多文化共生教育ネットワークかながわ(ME-net)、NPO 法人 移住者と連帯する全国ネットワーク(1997年~)の設立に関わり、無実のゴビンダさんを支える会(2001年~)の発足を呼びかけた。留置場での戒具の不適切な使用で死亡したネパール人アルジュンさんの国賠裁判支援を行うため、アルジュンさんの裁判を支援する会(2018年~)の設立も呼びかけた。著書に『まんが クラスメイトは外国人』シリーズ(共著、明石書店)。


【オンライン】
朴沙羅 [第2章担当]
ヘルシンキ大学文学部講師。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。戦後日本における出入国管理政策の運用実態とナショナリズムとの関係を調査しつつ、現在は歴史認識とオーラルヒストリー収集プロジェクトとの関係も調査している。主著に『外国人をつくりだす―戦後日本における「密航」と入国管理制度の運用』(ナカニシヤ出版)、『家の歴史を書く』(筑摩書房)、『ヘルシンキ 生活の練習』(筑摩書房)、編著に『最強の社会調査入門―これから質的調査をはじめる人のために』(秋谷直矩、前田拓也、木下衆と共編著、ナカニシヤ出版)、翻訳にA・ポルテッリ『オーラルヒストリーとは何か』(水声社)、論文に“Colonialism and Sisterhood: Japanese Female Activists and the ‘Comfort Women’ Issue” (Critical Sociology)など。


【後半】
周香織[第4章担当]
市民グループ「クルド人難民M さんを支援する会」事務局。「クルド難民デニスさんとあゆむ会」共同代表。2004 年夏、東京・渋谷の国連大学前でクルド人難民の座り込み抗議活動に遭遇。日本が抱える難民問題を初めて知り、強い関心を持つ。以来、在日クルド難民の支援を続けながら、入管・難民問題についての写真展や講演会を各地で開催。入管や難民、外国人の人権に関するニュースを収集し、日々SNSで発信中。著書に『難民を追いつめる国―クルド難民座り込みが訴えたもの』(共著、緑風出版)https://www.facebook.com/kaori.shu


木村友祐[第5章担当]
小説家。愛猫家。郷里の方言を取り入れた『海猫ツリーハウス』(集英社)でデビュー。演劇プロジェクト「東京ヘテロトピア」(Port Bの高山明氏構成・演出)に参加、東京のアジア系住民の物語を執筆。2014~2020年、主流から外れた小さな場所や人々を大切に描いた作品を選ぶ「鉄犬ヘテロトピア文学賞」の選考委員。著書に『幼な子の聖戦』(集英社/第162回芥川賞候補)、『野良ビトたちの燃え上がる肖像』(新潮社)、温又柔氏との往復書簡『私とあなたのあいだ―いま、この国で生きるということ』(明石書店)など。

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 配信について

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オンライン配信は、ZOOMを利用しておこないます。
Zoomアプリをインストールしインターネットに接続したPC、スマホ、タブレットなどをご用意ください。
当日、開演前にPeatixのDMおよび、お申し込みの際にご入力いただいたメールアドレスへミーティングルームへの招待URL、パスワードなどをお送りしますので、そちらからご参加ください。

なお、機材トラブル等で開始時間が遅れることがございます。また配信が不可能な状態になった場合は、終了後に録画を共有する形で対応させていただきます。あらかじめご了承のうえお申し込みください。

2022.09.20. | Posted in news