【語る学び場 #1】西村ユミさんと読む『訪問看護師ものがたり』 〜看護・語り・現象学〜
ケアの社会学者、嶋守さやかさんの新著『訪問看護師ものがたり ご在宅の力』（新評論）の刊行を記念して、西村ユミさん（東京都立大学健康福祉学部教授）と現象学的質的研究と「訪問看護師ものがたり」を語ります。
訪問看護師たちは、「よい訪問看護」についてどのように語るのか。あるいはまた、現象学的質的研究とはどのような研究方法なのか。
今回の対談講演でお招きした西村ユミさんは、2001年に『語りかける身体 看護ケアの現象学』（ゆみる出版）を上梓しておられます。「目で触れ、耳で見る」看護ケアにより、「植物状態」とされる人たちの力をていねいに綴り、身体の語りを明確に分析した名著です。嶋守さやかは、『語りかける身体』をはじめとする西村ユミさんの研究書を読んで、生涯、研究をし続けようという意志を固めました。西村ユミさんは、研究者としての嶋守の恩人なのです。
嶋守さやかの新著『訪問看護師ものがたり ご在宅の力』では、６人の看護師たちへのインタビューとその現象学的な分析から構成されています。それは、人が人として「生ききる」ことを最期まで諦めない人に「沿う」ことで生まれた訪問看護師の語りです。テーマは、「よい訪問看護とは何か」。
「訪問看護こそが看護の原点」という訪問看護師たちが「生ききる」人に向き合うさまは、生ききろうとするその人が持っている力を引き出し、生きる人の主体性を喚起するものです。何よりも訪問看護師もまた人として対話をすることで、感覚と経験に照らして判断をくりかえしながら、視覚的、聴覚的、触覚的にあらわれる「いのち」を専門的に看護するのです。
一人ひとり、看護師も生ききる人も違う。だからこそ、「よい訪問看護」の語りは、よい訪問看護をしようと志す訪問看護師の「違い」に応じていくつもあるのです。
対談講演の後半は会場のみなさんからの質疑応答をします。「よい看護」とは何か。「現象学的質的研究」によって、何が分析できるのか。ともに考え、語り合いましょう。ぜひお越しください！
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
概 要
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
日 時：2025年12月12日（金）18:30開場／19:00開演
当日、開演直前にzoomのURLをメールまたはPeatix DMにてお送りいたします。
1週間のアーカイブ配信あり。開催日の翌日以降、準備でき次第メールにてアーカイブ視聴URLをお送りします。
会 場：Readin’ Writin’ BOOK STORE（東京メトロ銀座線「田原町」徒歩2分）
参加費：1,500円（会場・オンラインとも）
ご参加をご希望の方は【語る学び場 #1】西村ユミさんと読む『訪問看護師ものがたり』 〜看護・語り・現象学〜 | Peatixよりお願いします。
※会場で開催し、オンラインでの同時配信を予定しています。ただし、状況により登壇者の移動に困難が生じた場合などは、延期、オンラインのみでの開催となる可能性もございます。あらかじめご了承ください。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
登壇者プロフィール
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
西村ユミ
看護学者
東京都立大学 副学長。博士（看護学）。専門分野：看護学（成人看護学、看護哲学：現象学的看護研究）。日本学術会議第二部会員、日本生命科学アカデミー理事、日本看護学教育評価機構評議員、臨床実践の現象学会主催他。
著書に、『語りかける身体－看護ケアの現象学』ゆみる出版、『交流する身体―〈ケア〉を捉えなおす』日本放送出版協会、他多数。
嶋守さやか
桜花学園大学教育保育学部教授、川崎生まれ。金城学院大学大学院文学研究科博士後期課程修了、社会学博士。著書に、『孤独死の看取り』『寿ぐひと 原発、住民運動、死の語り』『虐待被害者という勿れ 虐待サバイバーという生き方』(新評論)がある。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
配信について
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
オンライン配信は、ZOOMを利用しておこないます。
Zoomアプリをインストールしインターネットに接続したPC、スマホ、タブレットなどをご用意ください。
当日、開演前にPeatixのDMまたは、お申し込みの際にご入力いただいたメールアドレスへミーティングルームへの招待URL、パスワードなどをお送りしますので、そちらからご参加ください。
なお、機材トラブル等で開始時間が遅れることがございます。また配信が不可能な状態になった場合は、終了後に録画を共有する形で対応させていただきます。あらかじめご了承のうえお申し込みください。