【渡辺由利子×早尾貴紀】翻訳、いまここからの連帯のかたち──『ガザについて歴史は何を語りうるか』(青土社)刊行記念イベント

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2025年12月、イタリアの歴史家であるエンツォ・トラヴェルソの著作『ガザについて歴史は何を語りうるか』の邦訳が出版されました。
トラヴェルソは、現代ヨーロッパのユダヤ人の歴史を専門とする歴史家で、日本でも多くの翻訳があります。しかし今回の書籍は、これまでの仕事とは異なり、時代に対する一つの応答として、自分の専門ではないパレスチナの問題に踏み込んだものとなっています。歴史家としての視点から、ニュースで目にする「ジェノサイド」や「シオニズム」といった概念の系譜を丁寧にたどり、現状に対する考察を展開しています。
本書の翻訳は、イタリア文学をご専門とする渡辺由利子さんのご提案ではじまりました。以前は必ずしもパレスチナの問題に高い関心をもっていなかったという渡辺さん。2023年10月以降の状況に衝き動かされて、イタリアにおける一つの勇気ある言説を翻訳して日本に紹介することが、いまの自分にできることだと考えられたということです。
今回は、翻訳者の渡辺さんに加え、本書を批判的に検討する充実した解説を寄せられた早尾貴紀さんをお招きします。際限なくつづく惨禍を前にして、テクストを読み、日本語に訳し、書をめぐって集うという営みがもつ意味とは何か。初めて書籍の翻訳に携わるなかで渡辺さんのなかに浮かんできた疑問や想念と、粘り強く執筆や翻訳を通して発信を続けられてきた早尾さんの経験とを重ね合わせながら、考えていきます。
日本に住む私たちが、無関心を決め込むことも、いっときの同情で終わることもなく、パレスチナ/イスラエルの問題に持続的な仕方で関わることは、いかにして可能なのでしょうか。その手がかりを探る場所にできたらと思います。

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概 要
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日 時:2026年2月22日(日)18:30開場/19:00開演
会 場:Readin’ Writin’ BOOK STORE(東京メトロ銀座線「田原町」徒歩2分)
参加費:1,500円
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登壇者プロフィール
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渡辺由利子(わたなべ・ゆりこ)
図書館勤務。東京外国語大学卒業後、お茶の水女子大学大学院修士課程修了。専門はイタリア文学。著書に『ふたりの世界の重なるところ』(月曜社)がある。『ガザについて歴史は何を語りうるか』の訳者。
早尾貴紀(はやお・たかのり)
東京経済大学教員。専門は社会思想史。2002〜04年、ヘブライ大学客員研究員として東エルサレムに在住し、西岸地区、ガザ地区、イスラエル国内でフィールドワークを行う。著書に『国ってなんだろう?』(平凡社)、『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎)、『ユダヤとイスラエルのあいだ』(青土社)など。訳書にイラン・パぺ『パレスチナの民族浄化』(田浪亜央江との共訳、法政大学出版局)、サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ』(岡真理、小田切拓との共編訳、青土社)、ジョー・サッコ『ガザ 欄外の声を求めて』(Type Slowly)などがある。『ガザについて歴史は何を語りうるか』に解説を寄せている。
