2021年05月15日

『千ベロの聖地 「立石」物語』(新泉社)刊行記念トークイベント

なぜ、立石は千ベロの聖地になったのか?

「宇ち多」「みつわ」「江戸っ子」の魅力はどこにあるのか?

東京下町の考古学研究者が立石を深く掘り下げる。

新泉社から4月に出版された『千ベロの聖地 「立石」物語』(谷口 榮著)の刊行を記念してトークイベントを開催します。

著者の谷口榮さん(葛飾区職員)は立石で生まれ育ち、葛飾区立博物館の学芸員を長く勤めた生粋の立石っ子。小学生の頃からもつ焼きに親しんだ著者が、京成線立石駅前・仲見世の飲み屋街の魅力と歴史を縦横に語ってもらいます。

立石通い10年の落合博(Readin’Writin‘BOOKSTORE店主兼従業員)が聞き手を務めます。

《著者のメッセージ》

◎東京下町、なかでも隅田川以東の地域を代表する飲食は何かと問われれば、私は迷わずもつ焼き、もつ煮込みなどの「もつ料理」と「ハイボール」(略して「ボール」ともいう)をあげる。

◎東京下町の名物はあまたある。江戸の昔から隅田川以東ではウナギ、コイ、スズキ、草団子、煎餅などの名物が旅人の舌を楽しませてきた。だが現代では、もつ焼き屋さんで出されるもつ料理とハイボールの組み合わせが、この地域ならではの飲食文化だ。もつ料理とハイボール、この組み合わせが重要であり、その関係を成立させたニーズに注目したい。

◎私は、多くの方々をもつ料理とハイボールを堪能するひと時にお誘いしたいのである。そして、この飲食文化がどのようにつくられたのかを説明するために、立石という地域の歴史についてひとくだり申し添えさせていただきたいのである。

◎現在、立石駅周辺地区は、京成押上線の連続立体交差事業と連携しながら、まちづくりの検討をおこなっている。防災性・利便性・快適性の向上と商業の活性化を図ることにより、「活力と魅力にあふれた立石」を実現するという。この再開発に、賛成か反対かという対峙する関係ではなく、立石地域に育まれてきた歴史的特性をいかに活かし、立石の夜の名物を失うことなく、未来にどうつないで、立石の安心・安全なまちづくりを進めていくのかが今後の課題だと私は思う。それはコンサルタントが考えることではなく、これからの立石を担う地元の人々が考え、行政と協働して想い描かなければならない。

日 時:2021年6月20日(日)1830開場/1900開演

会 場:Readin’Writin‘BOOKSTORE(東京メトロ銀座線田原町徒歩2分)

参加費:1000円

ご参加をご希望の方はhttps://readinwritin210620.peatix.com/viewまでお願いします。

谷口 榮(たにぐち・さかえ) 1961年、東京都葛飾区生まれ、現在も葛飾区在住。国士館大学文学部史学地理学科卒、博士(歴史学 駒澤大学)。立正大学・明治大学・國學院大學・和洋女子大学兼任講師、NHK高校講座日本史講師歴任。現在、葛飾区産業観光部観光課主査学芸員、よみうりカルチャー講師、新潮講座講師も努めている。(立石三郎、勝鹿亭立石というペンネームでも執筆活動をしている)日本考古学協会理事、観光考古学会理事、日本歴史学協会文化保護特別委員、境界協会顧問など。

研究テーマは、東京下町や旧葛飾郡域の環境と人間活動の変遷を通史的に研究、そのほか地形や地理と人間活動の関係性、地域的な飲食文化なども調査研究対象としている。

主な著作として、シリーズ「遺跡を学ぶ」057『東京下町に眠る戦国の城 葛西城』(新泉社)、シリーズ「遺跡を学ぶ」143『東京下町の前方後円墳 柴又八幡神社古墳』(新泉社)、『増補改訂版 江戸東京の下町と考古学―地域考古学のすすめ―』(雄山閣)、『東京下町の開発と景観』古代編・中世編(雄山閣)、編著『吾妻鏡辞典』(東京堂出版)、編著『遺跡が語る東京の歴史』(東京堂出版)など多数。

2021.05.15. | Posted in news