2021年01月23日

【終了しました】連続トークイベント「いつもより具体的な本づくりの話を。」第8回ゲスト:柿内芳文さん

この先、これまでの出版業界が壊れることが確実な時代だからこそ、「業界」の話ではなく具体的な本づくりの現場の話が聞きたいし、したい、と思いました。

つまり、この会では大きな話はNGです。日々の本づくりの小さなこだわりに着目して、そこをぐぐーっと掘り下げていきます。

具体的に言うと、「いつも良い本・雑誌を作っているなあ」と私(=百万年書房・北尾修一)が注目している編集者を毎月ゲストに迎えて、その仕事のディテールに着目し、同業者だからこそできる質問をぶつけて、実践的な本づくりのテクニックを聞き出す会にします。

同じ映画を観ても実際に映画を撮っている人じゃないとわからない楽しみ方や、同じ料理人じゃないと気づかないシェフのこだわり、そんなものはどの職種にもきっとありますが、その編集者ヴァージョンみたいな会になれば、と考えています。

毎回のゲストや取り上げる本は「現役」「現在進行形」がマストです。私の中でレジェンドとなっている編集者や過去のベストセラーはいくらでも思いつきますが、今回のシリーズでは外します。

つまり、結果として現役編集者の人たちが翌日から仕事に役立つ話が聞ける会になるのではないかな、と。

ただし、その結果、「プロ編集者限定」「一見さんお断り」の会になるとは考えていません。著者、デザイナー、校正者として本づくりに関わりたい人や、将来編集者を目指す人にとっても、この会で交わされる実践的な話はヒントになるはずです。

で、最後に。 これは個人的なことですが、ひとり出版社なんか立ち上げてしまったもので、最近は資金繰りや在庫の数を考えることの方が多くなりつつある今の私にとって、結果的にこれが月に一度のリフレッシュ&友だちづくりの機会になるといいなー、という「一石二鳥」も密かに狙っています。

ゲスト:柿内芳文さん(株式会社STOKE代表)

聞き手:北尾修一さん(百万年書房代表)

日 時:2021年2月27日(土)開場18:30/開演19:00

会 場:Readin’Writin’ BOOKSTORE

参加費:1500円

ご参加をご希望の方はreadinwritin@gmail.comまでお願いします。

柿内芳文(かきうち・よしふみ) 編集者 1978年東京都町田生まれ。2002年に新卒で配属された光文社で『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』『若者はなぜ3年で辞めるのか?』等を編集した後、星海社で「武器としての教養」をコンセプトに星海社新書レーベルを立ち上げ、『武器としての決断思考』『投資家が「お金」よりも大切にしていること』等を編集。その後、『嫌われる勇気』『ゼロ』を作ってコルクに合流、作家のエージェント兼編集者として『インベスターZ』や『漫画 君たちはどう生きるか』を編集し、独立。株式会社STOKE代表。直近の編集担当は『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』(樋口耕太郎著)、『僕は君の「熱」に投資しよう』(佐俣アンリ著)、『2020年6月30日にまたここで会おう』(瀧本哲史著)など。主に次代に向けて出版活動を行なっている。

2021.01.23. | Posted in news