2022年01月24日

【終了しました】『学びの本質を解きほぐす』(新泉社)刊行記念トークイベント 第4弾 部活っていったいなに? なぜ「勝つ」ことばかりが求められるのか? 「学校」という呪いから脱出する方法を一緒に考えてみませんか

新泉社から2021年4月に出版された『学びの本質を解きほぐす』(池田賢市著)は皆様からご好評をいただき、このたび重版となりました。

また、著者の池田賢市さん(中央大学文学部教授)に「学校」が抱える問題についてお話しいただくこのトークイベントも、今回で4回目となります。

第4弾のテーマは「部活」です。今回の対談のご相手は、新撰組の流派としても知られている「天然理心流 試衛館」の師範代、伊藤寛純さんにお願いしました。今回も「部活」の問題点について、大いに語り合いましょう。

著者からのコメント

「部活」は、教科学習のような形でカリキュラムに位置づけられているわけではないにもかかわらず、学校では生徒の人格や連帯意識の形成という名目でかなり重要な役割を与えられています。一方で、とくに競技スポーツの部活での体罰は、昔から大きな社会問題となっています。

そこには勝利至上主義があると言われたり、指導者の力量不足や組織上の問題が指摘されたりもします。また、勝利という結果が体罰を容認する場合さえあります。

異常ともいえるこの状態を放置していてもいいのでしょうか。そもそも「部活」って何でしょう。なぜ、勝つことばかりが重要視されるのでしょう。「部活」にはどんな意味・意義があるのでしょうか。

今回のトークイベントでは、「部活」をめぐる諸問題を生み出し続ける、社会の中にある道徳的価値観やメンタリティといった次元にまで迫っていきます。本来「楽しみ」であるはずのスポーツが、なぜ暴力を伴うものになってしまうのか。日本社会全体の動きを大きな見取り図としながら、スポーツの「大衆化」と「競争主義」、日本社会の「公共性」の貧弱さ、非行問題への対応策としての「部活」をキーワードにして、部活問題を深掘りします。

また、「部活」問題の具体的な解決策として、地域と学校という枠組みで「部活」を語ることの可能性と限界を探っていきます。新たな老若男女の「出会い」の機会として、地域社会に「部活」を溶け込ませることはできるのか。「楽しむ時間・空間」の形成という観点から「部活」を考えてみたいと思います。

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 概 要

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日 時:2022年3月26日(土)18:30開場/19:00開演

    当日、開演前にzoomのURLをメールまたはPeatix DMにてお送りいたします。

    1週間のアーカイブ配信あり。開催日の翌日以降、準備でき次第メールにてアーカイブ視聴URLをお送りします。

会 場:Readin’ Writin’ BOOK STORE(東京メトロ銀座線「田原町」徒歩2分)

参加費:1,500円(会場参加、オンライン参加とも)

ご参加をご希望の方は https://readinwritin220326.peatix.com/view よりお願いします。

※会場で開催し、オンラインでの同時配信を予定しています。ただし、状況により登壇者の移動に困難が生じた場合などは、延期、オンラインのみでの開催となる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

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 登壇者プロフィール

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池田賢市(いけだ けんいち)   1962年東京都足立区生まれ。筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得中退後、盛岡大学および中央学院大学での講師・助教授を経て、現在、中央大学(文学部教育学専攻)教授。博士(教育学)。大学では、教育制度学、教育行政学などを担当。専門は、フランスにおける移民の子どもへの教育政策および障害児教育制度改革の検討。1993~94年、フランスの国立教育研究所(INRP、在パリ)に籍を置き、学校訪問などをしながら移民の子どもへの教育保障のあり方について調査・研究。共生や人権をキータームとして研究を進めている。著書に、『フランスの移民と学校教育』(明石書店)、『教育格差』(共編著、現代書館)、『法教育は何をめざすのか』(編著、アドバイテージサーバー)、『「特別の教科 道徳」ってなんだ?』(共著、現代書館)など。

伊藤寛純(いとうひろずみ) 1962年東京都足立区生まれ。潜水士、自動車販売、造船業界紙、映像制作会社、経済誌編集、出版編集制作会社を経て、フリーの編集者・ライター兼フォークリフトオペレーター兼武術家。小学校で剣道を始め、中学校で剣道部に入部、高校では地学部と剣道部を兼部する。不惑を過ぎて古武術の天然理心流・心武館道場に入門。2012年天然理心流・試衛館道場の立ち上げに携わり師範代となる。2020年、コロナ禍で道場稽古が制限されたため、オンラインでの剣術稽古を始める。〝今、なぜ武術なのか〟を探求。座右の銘は〝武は不祥の器にして〟。

2022.01.24. | Posted in news