2023年11月02日

【終了しました】【フォー・ビギナーズ『ジジェク』刊行記念/連続講座「令和からのスラヴォイ・ジジェク入門」合同イベント】ジジェクはこう読め!――世界を斜めから見るために――

世界情勢が日々目まぐるしく変化する2023年現在、日本でもスロベニアの哲学者スラヴォイ・ジジェクへの注目がかつてなく高まっています。長きに渡り多数のメディアを通して発信を続けてきたジジェクの小気味よく端的な言葉が、ここにきてネット上の「ショートコンテンツ」の流行とあいまって多くの人に届き始めています。

一方で、短い動画や時事的論考をもってジジェクという哲学者の思想を理解したと捉えることはあまりに早計です。彼はたしかにアクチュアルな問題について多くを語りますが、その思想の地盤は既に50冊を超える彼の著書のなかにあり、そしてそれらは決してメディアにおける言葉のように明快ではありません。ジジェクの著書を読みこなすには、多少の「コツ」が必要です。この「コツ」が掴めた時、私たちは彼の言葉を、ユーモア・皮肉の詰まった、ある種「ふざけた」メッセージとして受け取りなおすことができるのです。

10月に刊行されたフォー・ビギナーズ・シリーズ110巻目『ジジェク』には、ジジェクを読む「コツ」がふんだんに盛り込まれています。この「コツ」を用いてジジェクの醍醐味、現代的論考を展開してみると、現代におけるリスク回避の傾向が#MeTooや割り勘文化を帰結していることなどが分かってきます。

本イベントでは、『ジジェク』の訳者である望月由紀さん、『あえて左翼と名乗ろう』の訳者であり、現在全国3か所で計7回にわたる連続講座「令和からのスラヴォイ・ジジェク入門」を主催されている勝田悠紀さんをお招きし、ジジェクを通して世界を斜めから見ることについて、存分におはなしいただきます。

縦横無尽に世を斬るジジェクの「床屋談義」。お二人のユーモラスなトークを通じて体感してみませんか? イデオロギーに取り憑かれたこの絶望的な世界で、今こそ、ジジェクの言葉を、「楽しく」受け取るために。

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 概 要

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日 時:2023年11月26日(日)開場18:30/開演19:00
    当日、開演直前にzoomのURLをメールまたはPeatix DMにてお送りいたします。
    1週間のアーカイブ配信あり。開催日の翌日以降、準備でき次第メールにてアーカイブ視聴URLをお送りします。

会 場:Readin’ Writin’ BOOK STORE(東京メトロ銀座線「田原町」徒歩2分)

参加費:1500円(学生は1000円)(会場、オンラインとも)

ご参加をご希望の方は【フォー・ビギナーズ『ジジェク』刊行記念/連続講座「令和からのスラヴォイ・ジジェク入門」合同イベント】ジジェクはこう読め!――世界を斜めから見るために―― | Peatixよりお願いします。

※会場で開催し、オンラインでの同時配信を予定しています。ただし、状況により登壇者の移動に困難が生じた場合などは、延期、オンラインのみでの開催となる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

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 登壇者プロフィール

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望月由紀(もちづき・ゆき)

東都大学幕張ヒューマンケア学部教授。専攻は近代英哲学、ケア倫理。主要著作「ケアの思想としてのホッブズ」(『社会と倫理』、2022年)、「発話行為と主体の成立、あるいは主体の受動性について」(『「倫理」における「主体」の問題』、御茶の水書房、2013年)、訳書に、クリストファー・クル=ワント『ジジェク』(現代書館、2023年)、リサ・カートライト『X線と映画』(長谷正人監訳、青弓社、2021年)、他。

勝田悠紀(かつた・ゆうき)

1991年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程在籍。文学を中心に、現代のフィクションをめぐる状況について考察している。2023年10月から2024年2月まで、全7回にわたる連続講座「令和からのスラヴォイ・ジジェク入門」を主催(https://www.katsutayuki.com/zizek2023/)。論考に「フィクションの手触りを求めて」(『文学+Web版』にて連載、全6回)、「距離、あるいはフィクションの恥ずかしさについて」(『エクリヲvol.13』)、著書に『『不思議の国のアリス』で深める英文解釈12講』(NHK出版、2023年)、訳書にスラヴォイ・ジジェク『あえて左翼と名乗ろう』(青土社、2022年)がある。

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 配信について

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オンライン配信は、ZOOMを利用しておこないます。
Zoomアプリをインストールしインターネットに接続したPC、スマホ、タブレットなどをご用意ください。
当日、開演前にPeatixのDMおよび、お申し込みの際にご入力いただいたメールアドレスへミーティングルームへの招待URL、パスワードなどをお送りしますので、そちらからご参加ください。

なお、機材トラブル等で開始時間が遅れることがございます。また配信が不可能な状態になった場合は、終了後に録画を共有する形で対応させていただきます。あらかじめご了承のうえお申し込みください。

2023.11.02. | Posted in news