2023年07月19日

【終了しました】長谷川春子の世界を語る──戦前・戦中・戦後【『源氏手帖』(共和国)刊行記念トークイベント】

近年、NHKのドキュメンタリー『春子と節子』や日曜美術館で特集され、注目を浴びている画家の長谷川春子(1895-1967)。
作家の長谷川時雨の妹として生まれ、鏑木清方と梅原龍三郎に師事。雑誌『女人芸術』でデビューした後にはパリに遊学しますが、折から勃発した満洲事変~日中戦争を契機に従軍し、戦争画を量産します。戦後はその責任を問われて画壇からは遠ざかりますが、「毒舌家」として、数々の装画やエッセイ、座談で鳴らしました。
こうした激動の時代に女性を描き続けた長谷川春子とは、どんな人で、どんな作品を残したのか。長谷川春子の画や文章の魅力に迫ります。


ゲストには、この7月に『女性画家たちと戦争』(平凡社)を出版されたばかりの吉良智子さん、そして『女人芸術』や長谷川時雨を中心に先駆的な研究活動をなされてきた尾形明子さんのお二人をお迎えします。吉良さんには、戦争を描いたさまざまな女性画家たちとの関係から浮かび上がる長谷川春子像を、尾形さんには、長谷川時雨や『女人芸術』など文学的な側面から、長谷川春子について語っていただきます。司会兼進行役は、長谷川春子の作品集『踊る女と八重桃の花』(2022)、『源氏手帖』(2023)を出版した共和国の下平尾直がつとめます。


テレビで知ったけれども、長谷川春子って本当はどんな画家だったのか、ぜひ多くの方に知っていただければと考えています。配信もあるので、多く方のご参加をお待ちしています。


*会場参加の方には、長谷川春子の絵はがき(6枚セット)をもれなくプレゼント。
*当日、会場で長谷川春子の作品を数点、展示します。

 

長谷川春子(はせがわ・はるこ)

1895年、東京に生まれ、1967年、東京に没する。画家、文筆家。長姉で劇作家の長谷川時雨の勧めで画家を志し、鏑木清方、梅原龍三郎に師事する。
1929年~31年、フランスに遊学。帰国後、満洲事変を契機にアジア各地に従軍。戦後はエッセイスト、挿画家、装幀家としても多くの仕事を残した。
画集に、『長谷川春子小画集』(女人芸術社、1929)、エッセイ集に、『満洲国』(三笠書房、1935)、『戯画漫文』(昭森社、1937)、『北支蒙彊戦線』(暁書房、1939)、『南の処女地』(興亜日本社、1940)、『東亜ところどころ』(室戸書房、1943)、『大ぶろしき』(大日本雄弁会講談社、1955)、『ニッポンじじい愛すべき』(生活社、1955)、『恐妻塚縁起』(学風書院、1956)、没後の作品集に、『踊る女と八重桃の花』(共和国、2022)がある。



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 概 要

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日 時:2023年8月12日(土)18:30開場/19:00開演
    当日、開演直前にzoomのURLをメールまたはPeatix DMにてお送りいたします。
    1週間のアーカイブ配信あり。開催日の翌日以降、準備でき次第メールにてアーカイブ視聴URLをお送りします。

会 場:Readin’ Writin’ BOOK STORE(東京メトロ銀座線「田原町」徒歩2分)

参加費:1,500円(会場、オンラインとも)

ご参加をご希望の方はhttps://readinwritin230812.peatix.com/viewよりお願いします。

※会場で開催し、オンラインでの同時配信を予定しています。ただし、状況により登壇者の移動に困難が生じた場合などは、延期、オンラインのみでの開催となる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

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 登壇者プロフィール

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尾形明子(おがた・あきこ)

東京都に生まれる。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院博士課程満期退学。東京女学館短期大学、東京女学館大学教授を歴任。
主な著書に、『女人芸術の世界』『女人芸術の人びと』『「輝ク」の時代 長谷川時雨とその周辺』(以上、ドメス出版)、『川・文学・風景』(大東出版社)、『華やかな孤独――作家林芙美子』(藤原書店)ほか多数。編著に、宇野千代『老女マノン・脂粉の顔』(岩波文庫)、『老いの愉楽――「老人文学」の魅力』(長谷川啓との共編)など多数がある。

吉良智子(きら・ともこ)

東京都に生まれる。千葉大学大学院社会文化科学研究科修了。博士(文学)。神奈川県立近代美術館非常勤学芸員などを経て、現在、日本女子大学学術研究員、東洋英和女学院大学、京都造形芸術大学、実践女子大学ほか非常勤講師。
『戦争と女性画家 もうひとつの近代「美術」』(ブリュッケ)で第29回女性史青山なを賞受賞。著書に『女性画家たちの戦争』(平凡社新書)、共著に『昭和期美術展覧会の研究――戦前篇』(中央公論美術出版)など。


下平尾 直(しもひらお・なおし)

1968年、大阪府に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程退学。2014年、出版社「共和国」を創業し、既刊81点。2021年、出版梓会第18回新聞社学芸文化賞受賞。
共著に、『近代出版研究』創刊号(皓星社)など多数。編書に、長谷川春子『源氏手帖』『踊る女と八重桃の花』、郡山吉江『しかし語らねばならない』、武田麟太郎『蔓延する東京』、黒田喜夫『燃えるキリン』(以上、共和国)など多数。

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 配信について

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オンライン配信は、ZOOMを利用しておこないます。
Zoomアプリをインストールしインターネットに接続したPC、スマホ、タブレットなどをご用意ください。
当日、開演前にPeatixのDMおよび、お申し込みの際にご入力いただいたメールアドレスへミーティングルームへの招待URL、パスワードなどをお送りしますので、そちらからご参加ください。

なお、機材トラブル等で開始時間が遅れることがございます。また配信が不可能な状態になった場合は、終了後に録画を共有する形で対応させていただきます。あらかじめご了承のうえお申し込みください。

2023.07.19. | Posted in news